グループPSAジャパン(ポンタス・ヘグストロム社長、東京都目黒区)は7日、シトロエンブランドのハッチバック「C4」を全面改良して22日に発売すると発表した。ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車に加え、国内ではブランド初となる電気自動車(EV)も設定する。

 ガソリン車は排気量1・2㍑直列3気筒ターボエンジン、ディーゼル車は同1・5㍑直列4気筒ターボエンジンを搭載し、いずれも8速オートマチックトランスミッションと組み合わせて最高出力96㌔㍗を発生する。EVの「E―C4」には50㌔㍗時のリチウムイオン電池を搭載し、最高出力100㌔㍗、最大トルク260ニュートン㍍を発生する。航続距離は405㌔㍍(WLTCモード)。最新のプラットフォーム「コモンモジュラープラットフォーム(CMP)」にサスペンションシステム「プログレッシブハイドローリッククッション」を組み合わせ、乗り心地も向上させた。

 デザインは傾斜したルーフラインによるクーペ調の外観としつつ、大径ホイールや高いアイポイントなどSUVらしい特徴も備えた。内装では5・5㌅のデジタルメーターとカラーヘッドアップディスプレーを採用し、水平基調のダッシュボード中央部に10㌅タッチスクリーンを備えた。

 EVを含め4グレードを用意し、価格は290万~465万円(消費税込み)。同日「代官山蔦屋書店」(東京都渋谷区)で実施した発表会でヘグストロム社長は「新規顧客に加え、既存のシトロエンオーナーからも注目を集める車両になる」と期待を示した。