実証実験の様子

 ヤマト運輸と岡山県和気町は、医薬品販売のティーエスアルフレッサ(月森祐司社長、広島市西区)、NTTドコモと連携し、ドローンを活用した医薬品輸送の実証実験を開始したと発表した。地域の医療機関が必要としている医療商材や個人宅までの処方薬をドローンで配送し、輸送コストの低減や省人化、地域住民が住みやすい環境づくりを目指す。

 実証実験では医療医薬品などの商品をティーエスアルフレッサの物流拠点からヤマト運輸が集荷し、ドローンにより赤磐吉井センターから医療機関への輸送。さらにオンライン診療、服薬指導後の処方薬を調剤薬局から患者宅までドローンで輸送した。今後、2022年1月末日までの期間中に12日間の実験を行う。2月以降は第2フェーズとしてドローンポートを使用せず個人宅へ離着陸する技術検証、ドローン運行の内製化検証を行う。

 また、都市部でもドローンの社会実装に向けた取り組みを進め、将来的には複数の温度帯における医薬品輸送や宅急便の配送などにドローンの活用を広げていく方針だ。