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 欧州自動車工業会(ACEA)が発表した主要18カ国の11月の新車販売台数は前年同月比17・3%減の77万5971台だった。半導体不足の影響が長期化し、5カ月連続での減少となった。1月からの累計販売台数は前年同期比0・3%増の973万9781台とプラスを維持したが、英国など非加盟国を除く欧州連合(EU)加盟国のみの乗用車販売台数は同0・04%減とわずかながら減少に転じた。

 国別の11月乗用車販売台数は、最大市場のドイツが前年同月比31・7%減の19万8258台と主要国の中では最大の減少幅となった。このほか、イタリアは同24・6%減の10万4478台、スペインが同12・3%減の6万6399台と大幅なマイナスとなった。これに対してフランスは同3・2%減の12万1994台、英国は同1・7%増の11万5706台と回復基調に入った。

 主要18カ国におけるメーカー別の販売台数はフォルクスワーゲン(VW)グループが同30・6%減と大きく減少したものの、シェアは21・3%でトップに戻った。前月は首位だったステランティスは同20・0%減とマイナスをVWよりも小幅に抑えたが、シェアは20・7%だった。

 日本の自動車メーカーはトヨタ自動車が同11・5%減の4万3887台、日産自動車が同17・8%減の1万7242台、マツダが同31・0%減の8841台、三菱自動車が同9・7%減の5589台、ホンダが同17・5%減の3856台だった。