新型「アルト」の発表会での鈴木社長(中央)ら

 スズキは10日、軽乗用車「アルト」を7年ぶりに全面改良して22日に発売すると発表した。9代目となる新型車はアルトとして初めてマイルドハイブリッドシステムを搭載したモデルを設定し、軽自動車トップとなる27・7㌔㍍/㍑(WLTCモード)の燃費を達成した。夜間の歩行者を検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載する予防安全技術を標準装備する。価格は94万3800円(消費税込み)からで、月販目標は6千台。

 1979年に販売を開始した初代アルトは47万円という低価格で大ヒットした。オンラインでの発表会見でスズキの鈴木俊宏社長は、物価上昇分20万円に環境や安全規制に対応するための装備を加えると「21年のアルトは94万円が適切」と述べ、初代アルトと同様、低価格を追求した。

 ハイブリッドモデルは既存のR06D型エンジンに、ISG(モーター機能付き発電機)とリチウムイオン電池を組み合わせた。先代アルトに比べ全高を50㍉㍍、室内高を45㍉㍍拡大したものの、空気抵抗を下げることで燃費性能を向上した。トランスミッションは全グレードがCVT(無段変速機)のみの設定となる。

 鈴木社長はマイルドハイブリッドシステムを搭載した新型アルトは「夜明け前で、次のアルトでは朝が来たと言われるアルトにしたい」と述べ、電気自動車(EV)を含めて電動化を推進していく方針を示した。

 価格は、94万3800~137万9400円(消費税込み)。