トヨタ自動車のモータースポーツ部門「トヨタガズーレーシング」は6日、2022年シーズンの各レース体制を発表した。21年シーズンでタイトル3冠を獲得した世界ラリー選手権(WRC)は、新たに「ヤリス」のハイブリッド車(HV)で挑む。モータースポーツにおいてもカーボンニュートラルに向けた取り組みを加速する。

 来シーズンの体制発表会でチームオーナーの豊田章男社長は「モータースポーツは『もっといいクルマづくり』の原点だ」と述べ、レース活動を通じて磨いた技術を市販車の開発にも積極的に生かしていく考えを示した。

 昨シーズンにマニュファクチャラー、ドライバー、コドライバーの3冠を果たしたWRCは、HVの新規定「ラリー1」に「GRヤリス」でエントリーする。WEC(世界耐久選手権)では、小林可夢偉選手がレギュラードライバー兼チーム代表となることを発表した。