11月の車名別新車販売台数は、ホンダの軽自動車「N―BOX(エヌボックス)」が5カ月ぶりの1位になった。生産台数が回復し、前月と比べて倍増となる1万5482台まで販売を伸ばした。2位は新型SUVを発売したトヨタ自動車「カローラ」。トップ10のうち6車種が1万台を超えるなど、新車販売回復への兆しが見え始めた。

 登録車と軽自動車を合わせた総合ランキングでエヌボックスが首位に立った。単月台数で1万5千台を超えるのは7月以来、4カ月ぶり。前年同月と比べても1・3%減にとどめるなど販売台数の水準を戻している。

 2位のカローラは、9月に発売した「カローラクロス」が半数以上を占める7302台となり、販売台数を引き上げた。1万台を超える車種が6車種以上となるのは8カ月ぶりとなるなど、半導体不足や部品調達難による新車減産の販売への影響は回復に向かい始めた。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)の発表によると、登録車のランキングはカローラが1年8カ月ぶりに首位に立った。1万台を超えるのは8カ月ぶり。2位は前月まで16カ月連続トップだった「ヤリス」。1万1940台のうち、6476台がSUVの「ヤリスクロス」だった。3位はトヨタ「ルーミー」となり、18カ月連続でトップ3をトヨタが独占した。

 トヨタ以外では、前月7位だった日産自動車「ノート」が4位に上昇。ホンダ「フィット」が8位、ホンダ「ヴェゼル」が10位に入った。

 軽自動車は、2カ月ぶりにエヌボックスが1位になった。供給不足が深刻化した前月は1万台超えの車種がなかったものの、11月は2位ダイハツ工業「タント」、3位スズキ「スペーシア」とスーパーハイトワゴン3車種が1万台を上回った。10月のトップだったスズキ「ワゴンR」は5位に後退した。

 2021年1~12月の年間総合ランキングは、ヤリスが初のトップとなることが濃厚になった。1~11月の累計販売台数は19万6020台と2位のエヌボックスを2万台以上引き離している。