富士スピードウェイ(原口英二郎社長、静岡県小山町)は、フィリップモリスジャパン合同会社(PMJ、シェリー・ゴー社長、東京都千代田区)と協業し、敷地内の喫煙室を加熱式タバコ専用の設備に改め、「煙のないサーキット」に一新したと発表した。完全分煙により、非喫煙者が快適にモータースポーツを観戦できる環境を目指す。これにより、施設内での紙巻タバコの使用は禁止となった。
関係者用も含めて20カ所を加熱式たばこ専用室・専用エリアとして新設した。PMJは「煙のない社会」の実現を企業ビジョンとして掲げており、施設や観光地の喫煙スペースを加熱式タバコ専用に置き換える取り組みを進めている。これに、富士スピードウェイが賛同し、非喫煙者に対する受動喫煙などの配慮を施した。新施設=写真=は、レーシングカーのデザインを外装に施したほか、室内もレーシングカーのパーツの展示や、オンボード映像の放映も行う。
原口社長は「非喫煙者の方に快適にモータースポーツを楽しんでもらうため施設を刷新した。紙巻きタバコの煙による望まない受動喫煙の対策を行いながら、これまで以上に多くのお客さまに対して、新しいスポーツエンターテインメントを提供する」とコメント。喫煙環境の刷新で幅広い層を集客し、モータースポーツを盛り上げたい考えだ。