トヨタ自動車は1日、サブスクリプション(定額利用)サービス「KINTO ONE(キントワン)」に「解約金フリープラン」を14日から追加すると発表した。

 契約時に一定の「申込金」を支払うことで、中途解約にかかる解約金が不要になる。申込金は「初期費用フリープラン」で同一車種を3年契約した場合の月額利用料の約5カ月分が目安だ。また初期費用フリープランの場合、3年から最長7年の利用期間後に車両を返却するか、キントで新たな車両を契約するか選べるが、解約金フリープランでは一定条件で2回までの再契約にも応じる。再契約には申込金が要るが、月額利用料が1回目で約15%、2回目では約30%安くなる。

 初期費用フリープランに比べ、解約金フリープランはやや割高になるが、総支払額は車種や条件により一概には比較できない。価格より「途中で追加負担なく解約したい」「車が気に入ったので再契約したい」といった顧客ニーズに応えるのが狙いという。

 キントは2019年2月から東京で試行後、同年7月から全国展開した。専用車を含む取扱車種や契約プランを増やし、今年6月までの累計申し込みは約2万件を突破した。「最近は月間1千件ペースで安定している」(運営会社KINTOのマーケティング企画部)という。