日本自動車工業会(自工会、豊田章男会長)が30日にまとめた10月の四輪車輸出台数は前年同月比40・5%減の24万6175台だった。半導体不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などによる部品の調達難で国内生産が減少した影響が継続し、輸出台数が落ち込んだ。輸出台数が前年実績を下回るのは3カ月連続となる。
仕向け地別では、北米向けが同47・8%減の9万6486台、欧州向けが同40・9%減の4万280台、アジア向けが同33・7%減の3万6545台、大洋州が同38・2%減の2万9481台と主要市場の全てで減少した。アジアの中で中国は同58・1%減の1万2213台だった。
車種別では乗用車が同44・6%減と大きく落ち込んだ一方、トラックは同11・9%のプラスと比較的好調だった。1~10月の累計台数は、全車種合計で前年同期比4・0%増とプラスを維持した。
同日発表した21年度上期(4~9月)の自動車生産台数は前年同期比8・1%増の360万4366台だった。上期ではプラスだったが、9月単月では同47・5%減と半減した。