新型「Sクロス」

 スズキは25日、2022年に欧州で自社開発のストロングハイブリッド車(HV)を発売すると発表した。まず「ビターラ」に搭載し、同年後半には同日発表した新型「Sクロス」にも追加で設定する。欧州ではこれまでトヨタ自動車からストロングHVのOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けていたが、自社開発品を欧州展開するのは初めて。

 ストロングHVのシステムは、駆動用モーターと独自の変速機「オートギヤシフト」を組み合わせる。日本で展開してきたハイブリッドシステムと同様の組み合わせだが、性能を高めて投入する。

 同日発表した「Sクロス」は「SX4Sクロス」を全面改良したモデルとして21年末に発売する。まず48㌾マイルドハイブリッドシステムを搭載し、その後、ストロングHVを追加する。Sクロスはハンガリー工場で生産し、中南米や大洋州、アジアにも輸出する。