半導体不足による減産が響く(写真はイメージ)

 欧州自動車工業会(ACEA)が発表した主要18カ国の9月の乗用車新車販売台数は、前年同月比26・0%減の88万6970台と大きく落ち込み、3カ月連続のマイナスとなった。9月の販売台数としては1995年以来の最低水準となった。世界的な半導体不足など部品供給難による減産影響で新車販売の低迷が続いている。1~9月の累計では前年同期比6・5%増の824万7019台とプラスを維持している。

 9月の主要国の販売台数は、英国が同34・4%減の21万5312台、ドイツが同25・7%減の19万6972台、フランスが同20・5%減の13万3830台、イタリアが同32・7%減の10万5175台、スペインが同15・7%減の5万9641台と軒並み2桁減となった。1~9月の累計ではドイツがマイナスに転じた。

 9月のメーカー別では、シェアトップのフォルクスワーゲングループが同30・1%減の18万6503台、次いでステランティスが同30・0%減の16万9356台。韓国の現代自動車は同4・4%増の9万3923台となり、ルノーグループを抜いて3位につけた。日本の自動車メーカーは、トヨタ自動車が同20・8%減の5万5067台、日産自動車が同34・6%減の2万2149台、マツダが同15・0%減の1万6146台、三菱自動車が同34・6%減の5559台、ホンダが同27・8%減の3798台だった。