トヨタの佐藤康彦国内販売事業本部長

 トヨタ自動車は29日、系列販売店で発覚した不正車検を受けて全販社を調べたところ、7月以降の総点検の結果、「レクサス高輪」を含め11社12店舗で1345台の不正車検が見つかったと発表した。調査の過程で過大な業務量やメカニック不足のほか、経営・マネジメント層が現場の実態を把握できていなかったり、コンプライアンス(法令順守)意識の不足や監査機能の不備といった複数の課題が見つかったとし、メーカーと販社とで再発防止に取り組む。

 同日、オンライン会見したトヨタの佐藤康彦国内販売事業本部長は「今後も不正が明らかになった場合は隠さず、きちんとお伝えしていく」と語った。