欧州自動車工業会(ACEA)が16日に発表した主要18カ国の8月の乗用車新車販売台数は、前年同月比20・3%減の62万8508台となり、2カ月連続で減少した。6月まではコロナ禍からの反動もあって4カ月連続で増加していたが、世界的な半導体不足による新車の供給遅れが響いた。
市場規模が最も大きいドイツは同23・0%減の19万3307台となった。このほか、主要国ではフランスが同15・0%減の8万8065台、イタリアでは同27・3%減の6万4689台、英国では同22・0%減の6万8033台、スペインは同28・9%減の4万7584台となり、いずれも大幅なマイナスとなった。
メーカー別では、首位のフォルクスワーゲングループが同15・9%減の16万3995台だった。2位のステランティスは同29・7%減の11万1341台と減少幅が大きく、シェアは前年同月の20・6%から17・9%に落ち込んだ。
日本勢ではトヨタ自動車が同1・7%減の4万5151台でBMWグループの4万4139台を上回った。日産自動車は同40・2%減の9936台、三菱自動車は同20・4%減の5073台、ホンダは同42・5%減の3094台とマイナスだった。一方、マツダは同7・0%増の9751台とプラスだった。
ACEAは7月の新車販売台数も9月にまとめて公表しており、7月の主要18カ国の乗用車新車販売台数は同25・5%減の86万6807台と5カ月ぶりにマイナスに転じた。