スバルは、高性能セダン「WRX」の新型モデルを米国で初公開した。2・4リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンとシンメトリカルAWD(全輪駆動)を組み合わせ、最新プラットフォームの「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を採用することで走りを進化させた。米国では2022年に販売を開始する。日本では「WRX S4」として投入を予定する。
WRXは、スポーツハッチバック「インプレッサ」の高性能モデルとして1992年に登場し、新型モデルは4世代目となる。プラットフォームはWRXとして初めてSGPを採用した。パワーユニットは最高出力271馬力を発揮する2・4リットル4気筒ターボエンジンで、トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションとCVT(無段変速機)の「スバルパフォーマンストランスミッション」を用意する。CVTは新制御のソフトウエアで変速レスポンスを高めた。
CVTは先進運転支援システム「アイサイト」を標準装備する。画角を拡大した新型カメラによって認識範囲を拡大し、電動ブレーキブースターを組み合わせたプリクラッシュブレーキや交差点での衝突回避機能を備える。一部グレードに採用するドライブモードセレクト機能では電子制御ダンパーで路面や車両の状況に合わせてリアルタイムにダンパー減衰力を可変制御することでフラットな乗り心地を実現する。