スズキは27日、新型軽乗用車「ワゴンRスマイル」を発表した。トールワゴン「ワゴンR」のサイズ感や使い勝手に、スライドドアの利便性を融合した。同じスライドドアを採用するハイトワゴン「スペーシア」がファミリー層をターゲットとするのに対し、新型車は使い勝手と利便性、デザイン性などを両立し、幅広いユーザー層の需要を採り込む。発売は9月10日。
室内パッケージはトールワゴンに準じ、使い勝手や取り回しの良さを追求した。ワゴンRに対しては、前席のシートポジションを上げて運転席からの見晴らしの良さを確保した。最大の特徴であるスライドドアは、リアステップ地上高と開口幅をスペーシアと同等とし、スズキ初となる「パワースライドドア予約ロック機能」を採用した。
パワートレインはガソリン車とマイルドハイブリッド車を設定。ハイブリッドモデルのみを設定するスペーシアに対して、ワゴンRスマイルでは価格帯を広げて低価格帯を求めるユーザーニーズに対応する。安全装備では、全方位モニター用カメラに「すれ違い支援機能」をスズキ車で初採用した。
外観は丸目のヘッドライトを採用するなど全体的に丸みを帯びたデザインとした。カラーバリエーションは12通りで、そのうち2トーンを8種用意、ボディーカラーに合わせたホイールキャップも3種用意し個性を打ち出す。
価格は129万6900円(G 2WD)から(消費税込み)。販売目標台数は月間5千台。