三菱ふそうトラック・バスは23日、新型コロナウイルス感染症の流行が広がるベトナムで、現地販売代理店がワクチン輸送用や移動式ワクチン接種施設として活用できる「キャンター」126台を同国政府に寄贈したと発表した。寄贈車両は総額1500億ドン(約7億2千万円)に相当する。
寄贈した販売会社はホーチミンに本社を置くチュオンハイ・オート・コーポレーション(THACO)。同社では、ベトナム中部のクアンナム省にある工場で、三菱ふそうの川崎工場から出荷されるキャンターのノックダウンキットの組み立ても行っている。THACOでは、新型コロナ感染の急拡大に直面する現地政府の支援要請に応じ、ワクチン輸送用に冷蔵機能を備えた車両63台、移動式ワクチン接種・検査施設に利用可能な車両63台の計126台を寄贈した。同社は車両寄贈以外にも、地方自治体への支援金提供や医療用品の提供を行っている。