ダイハツ工業は8月20日、東南アジアの新型コロナウイルス感染拡大に伴う部品供給不足を理由に8月23日から9月にかけて最大17日間、国内工場の稼働を停止すると発表した。減産規模は3~4万台に上り、商用車の「ハイゼット」シリーズを除く全車種に生産影響が及ぶ。

稼働停止期間が最も長いのは、「ロッキー」や「タント」、トヨタ自動車向けにOEM(相手先ブランドによる生産)供給する「ライズ」などを生産する滋賀第2工場(滋賀県竜王町)で、停止期間は8月23日~9月17日、27日の計17稼働日。本社工場(大阪府池田市)は8月30日~9月10日の10稼働日、京都工場(京都府大山崎町)は9月3、10、17日の3稼働日、生産子会社のダイハツ九州大分第2工場(大分県中津市)は9月1~10日の8稼働日となる。

部品の輸入が滞っている主な国はベトナムとマレーシア。半導体不足と特定部品の複合的な要因で国内生産に影響が及んだ。同様の理由でトヨタ自動車も9月に国内外で約36万台規模を減産するなど、深刻化する東南アジアのコロナ拡大によって国内の生産活動への影響も広がっている。