シール材の搭載部

 ジェイテクトは28日、マイナス40度以下の極寒冷地でも高い密封性を保つシール材を採用したハブユニットを開発したと発表した。自動車や産業機械のメーカーに売り込み、2025年に年間25億円の売上高を目指す。

 燃費向上や電動車の航続距離を延ばすため、ハブユニットにも抵抗の削減が求められている。ハブユニットで発生するトルクの約半分をシール部が占めるが、主力材料のニトリルゴムは耐油性や耐摩耗性に優れる一方、耐寒性が他のゴムより劣る性質がある。

 ジェイテクトが開発した新たなゴム材は、シールトルクが従来品より1割少ない上、マイナス40度以下でも弾性を失わず、冬季の北米やロシアといった極寒冷地でもハブユニット内部への泥水浸入を防げるという。