レオーネ4WDエステートバン

 スバルは8日、AWD(全輪駆動)車の世界累計生産台数が6月末で2千万台を超えたと発表した。1972年9月に発売した国産初の乗用タイプ全輪駆動車「レオーネ4WDエステートバン」に搭載してから49年目で到達した。スバル独自の技術として今後は電動車への活用を加速する方針だ。

 スバルによると、2018~20年暦年の世界販売台数に占めるAWD車の比率は98%だった(OEM供給車を除く)。スバルのAWDは、重心が低く重量バランスに優れる水平対向エンジンと組み合わせることによる安定性や走破性の高さが特徴で、販売台数を伸ばしてきた。

 足元では、マイルドハイブリッド技術「e―BOXER(eボクサー)」としてモーター駆動の応答性を生かした緻密なAWD技術の搭載車を、日本のほか世界各地域で展開。今後は22年の発売を予定するSUVの電気自動車(EV)である「ソルテラ」や20年代中盤に投入するストロングハイブリッド車にもAWD技術をフル活用する考えだ。