2021年上期(1~6月)の車名別新車販売台数は、トヨタ自動車「ヤリス」が11万9112台となり上期として初の首位になった。SUV人気を追い風に「ヤリスクロス」が半数近くを占めるなどし、20年下期に続き半期として2期連続でトップに立った。
ヤリスは6カ月間のうち1~5月の5カ月でトップとなり、20年上期に首位だった「N―BOX(エヌボックス)」を上回った。内訳はコンパクトSUVのヤリスクロスが5万5160台と全体の46%を占め、「GRヤリス」は4863台だった。
日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)によると、登録車が上期で10万台を超えるのは16年にトヨタ「プリウス」が記録した14万2562台以来、5年ぶりだ。登録車ランキングで2位のトヨタ「ルーミー」、3位の同「アルファード」は、ともに初のトップ3入り。20年上期に3位だったホンダ「フィット」は12位。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が発表した軽ランキングは、エヌボックスが7年連続で1位だった。2位以下もスーパーハイトワゴンなどスライドドアを採用した車種の販売が堅調で、軽販売をけん引した。