トヨタ自動車は1日、社用車の管理システム「ブッキングカー」を全国の系列販社とレンタリース店経由で売り出すと発表した。2025年度までに1500社(車両ベースで2万5千台)の契約を目指す。

 リースやレンタカー子会社を統合して3年前に新設したトヨタモビリティサービス(村上秀一社長、東京都中央区)が開発し、すでに運用しているサービスを全国展開する。企業の社有車管理をそのままデジタルに置き換える形で、車載器などが不要な点が特徴。管理車両もメーカーや車種を問わない。価格も車両1台当たり月額550~990円(消費税込み)と安価に抑えた。

 社有車の稼働状況を可視化して経費削減などに役立てられるほか、複数の人で車両を共同使用する「共同使用契約」を活用し、業務時間外に社有車を社員に貸し出すサービスもできる。オプションのキーボックスを使えば、無人での鍵の受け渡しもできる。

 これまでに導入した企業や従業員から「リース料が削減できた」「格安レンタカーより安く利用できる」などと好評だったため、系列販売網を利用して全国展開することにした。販社やレンタリース店の準備が整う8月以降に売り出す。