メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は、7年ぶりに全面改良した新型「Cクラス」で、セダンとステーションワゴンの2つのボディータイプを用意し、全モデルを電動車として展開する。マイルドハイブリッドシステムを搭載したガソリンモデルとディーゼルモデルは8月下旬から先行予約を受け付ける。今秋から順次納車を始める。
セダンに設定した「C350eアバンギャルド」は、2022年央の国内導入を予定するプラグインハイブリッド車(PHV)。排気量2・0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと容量25・4キロワット時のリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、モーターのみでの航続距離は最長100キロメートルとした。
ボディーは先代比で全幅を10ミリメートル、全長を65ミリメートル拡大、全高を9ミリメートル縮小し、前後ライトには「Sクラス」に準じた意匠を採用するなど質感を高めた。
車内には12・3インチのコックピットディスプレーと11・9インチのメディアディスプレーを搭載。対話型インフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス(MBUX)」の操作性を向上させるとともに、Sクラスで搭載したAR(拡張現実)ナビゲーションも、国内販売されるDセグメント車として初採用した。
29日開催したオンライン発表会で上野社長は「メルセデス・ベンツとしてよりいっそう電動化を推し進めるモデルになる」と手応えを示した。価格は654万~708万円(消費税込み)。PHVモデルの価格は今後公表する。
(2021/8/28修正)