愛知県春日井市と名古屋大学、KDDI、KDDI総合研究所の4者は18日、同市高蔵寺ニュータウン地区で自動運転車向けの運行管理システムを活用した実証実験を21日から開始すると発表した。4者による自動運転車「ゆっくりカート」の実証実験は今回、「自動運転×MaaS実証企画」の第2弾として実施する。実証実験を踏まえ、新たなモビリティサービスの社会実装による地域活性化を目指す。
これまで行ってきた実証実験では、ユーザーの乗車希望に合わせて運行経路や運行時間を設定するにはノウハウを持つオペレーターによる緻密な計算や作業などが必要だった。しかし、今回の新しい運行管理システムでは、オンデマンド走行を行うゆっくりカートの乗車予約管理、配車調整、運行経路の設定と自動運転システムへの登録などの機能を自動化し、こうした課題を解消する。乗車受け付けを担当する車両オペレーターやシステムへの経路登録を行う電話受付オペレーターの負担軽減効果も期待できる。KDDIによると、こうした自動運転車向けの複数予約の運行経路設定や相乗り調整を自動で行う運行管理システムの運用は国内初という。
実証実験は8月27日まで。