ホンダとコマツは10日、ホンダの交換式バッテリー「モバイルパワーパック」を活用した電動マイクロショベルを共同開発すると発表した。2021年度中の導入を目指す。ホンダはビジネス用電動二輪車向けなどで展開しているモバイルパワーパックの適用領域を広げ、バッテリーの共用システムネットワーク拡充につなげる考えだ。
管工事や造園、農畜産などに使用されるコマツのマイクロショベル「PC01」に、モバイルパワーパックと電動パワーユニット「eGX」を搭載した電動ショベルを開発する。電動化により、騒音や排熱を低減するとともに排出ガスをゼロにする。モバイルパワーパックを使用することで充電時間も短縮する。
電動マイクロショベルの市場導入後は、土木・建設現場を対象にバッテリー交換をはじめとするアフターサービスのあり方などを検証する実証実験も進める。将来的には、他のマイクロショベルや1トンクラスまでのミニショベルなども共同開発するほか、海外市場への展開なども共同で検討する。