トヨタ自動車は7日、サブスクリプション(定額利用)サービス「KINTO(キント)」で、ソフトウエアをアップデートすることによって顧客に合った運動性能を実現するサービスを展開すると発表した。顧客の走行データを基にステアリングの重さや四輪駆動の制御を変更することで、契約後も顧客に合わせてパーソナライズする。費用はキントの月額利用料金に含み、アップデート作業は全国のGRガレージで行う。来春以降でのサービス開始を計画している。
車両はスポーツモデルの「GRヤリス」をベースとしたキント専用の「モリゾウセレクション」。豊田章男社長自らドライバー“モリゾウ”としてGRヤリスで参戦した耐久レースで培った「現場でアップデートしてパーソナライズする」(佐藤恒治執行役員)考えを市販車にも盛り込んだ。
キントの小寺信也社長は「売ってからがスタートのキントを通じてタイムリーに進化を届けることができる」と述べ、新商品では「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能も向上させるほか、顧客の普段の走行データを分析して一人ひとりに合わせてソフトウエアをカスタマイズする。
利用料金は3年契約で月額5万4340円(ボーナス併用払い)で、ソフトウエアのアップデート費用を含む。