5月の車名別新車販売台数は、登録車と軽自動車の総合ランキングでトヨタ自動車「ヤリス」が9カ月連続でトップとなった。2位がホンダ「N―BOX(エヌボックス)」で、1~4位は前月と比べて変動はない。トヨタの全車種併売を追い風に販売台数を伸ばしていた「アルファード」が、昨年7月以来10カ月ぶりにトップ10入りを逃した。

 トップのヤリス1万6660台のうち、SUV「ヤリスクロス」が8844台と半数を占めた。1万台を超えたのはヤリスとエヌボックス、トヨタ「ルーミー」、スズキ「スペーシア」の3車種。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が4日発表した登録車ランキングは、ヤリスが11カ月連続で1位だったほか、ルーミーが5カ月連続2位、トヨタ「カローラ」が2カ月連続の3位だった。1~3位がトヨタ車となるのは20年6月から12カ月連続。

 トップ10のうちトヨタ以外は、日産自動車「ノート」が6位、ホンダ「フリード」が10位。ホンダ「フィット」は2032台にとどまり23位だった。コンスタントに1万台前後を販売していたアルファードは前年同月比3・4%増の5947台となり、伸びが鈍化した。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)がまとめた軽ランキングによると、エヌボックスが18カ月連続のトップ。2位がスズキ「スペーシア」、3位がダイハツ工業「タント」と、スーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。