開発中の電動バイク

 川崎重工業は1日、電動二輪車やハイブリッド二輪車の開発にめどをつけ、商品化に向けて検討すると発表した。水素燃料を活用した水素エンジンや燃料電池システムの二輪車の開発も進め、同社が商用化に向けて取り組みを本格化している水素事業を加速させる。世界的に脱炭素の機運が高まる中、二輪車の電動化を目指す。

 同日、都内で開催した中長期計画「グループビジョン2030」の進捗発表会で橋本康彦社長が二輪車の電動化戦略について方向性を明らかにした。商品化の時期について橋本社長は「バッテリーチャージングの問題などの時期を見据えながら」と、具体的な時期は明言しなかった。

 二輪車の電動化を巡っては、国内二輪車メーカー4社で交換式バッテリーの規格を統一、小型バイクで一部商品化されている。橋本社長は開発中の電動バイクについて「大型でパワーのある、カワサキのファンが楽しんでもらえる、他の電動車とは一線を画したものになる」と述べた。