日野自動車は1日、首都圏の販売会社3社を統合し、7月1日付で新会社「南関東日野自動車」を設立すると発表した。社長にはトヨタ自動車の国内販売トップや日野自動車の副社長を務めてきた毛利悟氏が就き、現東京日野社長の桑原優氏が代表権のある会長になる。新会社の設立を契機に広域化が進む運送事業者のフォロー体制を強化する。

 千葉日野(在原和美社長、千葉県美浜区)、東京日野(東京都港区)、横浜日野(樫原章治社長、横浜市金沢区)の3社を統合する。各販社の商圏である千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県にそれぞれ支社を設置し、4都県に計31拠点を展開する。

 新会社の本社は東京日野の現在の本社ビル内に置く。総従業員数は1893人。千葉日野の在原社長、横浜日野の樫原社長は新会社設立にあわせて退任する。日野自動車は20年4月に3販社を統合すると発表し、新会社設立の準備を進めていた。