日本通運は、発砲スチロール(EPS)を使用した輸送用パレットを開発し、販売を開始した。新製品はトーホー工業(近藤大輔社長、大阪市中央区)と共同で開発した。軽量性、耐水性に優れるほか、高い強度を持つという。一般的なプラスチック製パレットと比較し、石油使用量を大幅に抑えられるほか、完全燃焼した場合でも排出する物質が炭酸ガスと水のみなど、環境負荷を抑えた。

 新製品「e-lightパレット」の耐荷重は、発泡倍率60倍の通常強度のタイプ(重量約2・0キログラム)で約460キログラム、特殊なシートをラミネート加工することで強度をさらに増した発泡倍率30倍のタイプ(同約4・4キログラム)では最大約1230キログラムまで対応可能という。規格サイズは縦1100×横1100×高さ115ミリメートル。パレットの軽量化によってトータルの輸送コスト低減につながるほか、スタッフの取り扱い性が高まり作業負担が軽減できるとした。

 水、湿気に強くパレットにカビが生える心配がない。航空輸送をはじめあらゆる輸送手段での利用が可能とする。