鉄鋼大手は今後の需要縮小を見込んで国内で構造改革を加速する一方、収益拡大の活路を海外に求める(写真は日本製鉄東日本製作所の君津地区)

国内鉄鋼業界が逆境に置かれている。鋼材需要低迷と市況悪化、原燃料価格の高止まりという収益悪化要因が同時に発生し、「製品安・原材料高」によって経営環境が悪化。鉄鋼大手は今後の需要縮小を見込んで、国内の生産能力を削減するなどの構造改革を加速する一方、収益拡大の活路を海外に求めている。中期的には巨額投資が必要となるカーボンニュートラル対応も迫られる中、…