インフィニオン・テクノロジーズ・ジャパンは、車載向けパワートランジスター・モジュール「ハイブリッドパック ドライブ クールSiC」を発表した。同製品は電気自動車(EV)用駆動モーターのインバーター向けに開発したもの。1200ボルトのブロック電圧を持つフルブリッジモジュールとなる。現在は量産中で、6月から出荷を開始するとしている。
同製品では、高性能アプリケーション向けの車載用クールSiCトレンチMOSFET技術をベースにしている。これにより、より長い航続距離を走行できるようになる。加えて、従来の小型電池(IGBT)よりもエネルギー消費を低減するため、使用する電池を減らし、システム全体のコストダウンにつながる。
同社のシニアバイスプレジデント・オートモーティブ事業本部長の神戸肇氏は「最近ではADAS(先進運転支援システム)、センサーフュージョン、インバーターの制御というところでシェアがかなり増えてきている。今後も毎年シェアが拡大していくとみている」とした。