インテル傘下のモービルアイと独ZFは18日、トヨタ自動車の先進運転支援システム(ADAS)の開発ベンダーとして初めて選定されたと発表した。モービルアイとZFは車載カメラと中距離レーダーを供給する。今後、数年内にトヨタが複数車両で採用するADASプラットフォームに搭載される予定だという。

 モービルアイの画像処理チップ「EyeQ4」と、ZFの中距離用レーダーテクノロジー(Gen21)を組み合わせた最先端のカメラ技術を供給する。

 EyeQ4は高度な演算機能を持ち、フロントカメラが捉えた情報を高速で処理する。さまざまな角度から車両や車線を検知できるなど多彩な機能セットを備えているのが特徴だ。

 ZFの中距離用レーダーは77ギガヘルツの高性能フロントレーダー。自動車メーカーの要求に対応できる拡張性を持ち、歩行者検知機能を支える低速時の広視野角や、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)など高速時の距離の長い検知範囲にも対応している。