新技術は、燃費向上に向けて採用拡大が見込まれる炭素繊維強化樹脂(CFRP)のコスト削減への貢献が注目される(トヨタ「GRヤリス」のCFRP製ルーフ)

産業技術総合研究所(産総研、石村和彦理事長)は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)をはじめとした高機能複合材料の製造に利用されるシランカップリング剤などの有機ケイ素原料を効率的に合成する「ロジウム錯体触媒」を開発した。この触媒を用いたプロセスでは副生成物の発生が少なく、精製工程の簡略化が可能なため、実験室レベルではシランカップリング剤の基幹原料を99%…