三井化学は、モビリティ分野において次世代領域への拡大を目指し、素材提供に留まらない、加工・成形技術を含めたトータルソリューション提案を強化している。軽量で成形性に優れた有機素材は、環境規制や電動化が進展するなか、単なる移動体ではない、プライベート空間としての新たな価値提案などの可能性を秘めた次世代モビリティに求められるさまざまな要望に応えられると考える。

 人の体温を感知し変形する材料「HUMOFIT(ヒューモフィット)」は、形状記憶性を持ち体温で柔軟に変化する。体をやさしく包み込む素材として自動車内装への活用拡大に期待を寄せる。意匠性や質感を追求した素材開発にも力を注ぐ。プラスチック新素材「NAGORI(ナゴリ)」は、海水のミネラル成分を配合し陶器のような新質感を実現。カーボンハイブリッドシート「& COR(アンドコル)」は、丈夫かつ滑らかな良触感と鮮やかで豊富なカラーが特徴。そのほかバイオ由来ポリオール「エコニコール」など、同社素材の活用による環境負荷軽減や快適性向上を提案。

 自動車部品の軽量化に寄与するポリプロピレン主力製品も見逃せない。高剛性化・黒色良外観を実現する長繊維ガラス強化ポリプロピレン「モストロン」や、良外観・高衝撃を実現する射出発泡材、メタリック無塗装外装材による塗装レス提案などに引き続き注目が集まる。

 そのほかモビリティ関連製品については、同社の自動車関連業種向け特設ページ「モビリティ関連製品WEB展示会」からも閲覧できる。同ページは、組織を横断しビジネスに取り組むCoE(センター・オブ・エクセレンス)体制の一環として昨年12月に開設し、同社製品を自動車関連業種の顧客に提案している。

 URLは次の通り。

https://jp.mitsuichemicals.com/jp/special/mobility/index.htm

 オンライン展示会ページはこちら

①https://aee.online.jsae.or.jp/ja/exhibition/detail.html?id=231

②https://aee.online.jsae.or.jp/ja/exhibition/detail.html?id=474