出力と燃費を向上させる「プレチャンバ」

 エッチ・ケー・エス(HKS)は、「CASE」への対応と自動車技術の中心である内燃機関技術を提案する。

 先日、バッテリー分野で設計・開発ノウハウを持つ、台湾のシン・モビリディ社との戦略的協業を発表。カスタマイズパーツの開発・製造で同社がこれまでに培ったノウハウを生かし、電気モーターや圧縮天然ガス(CNG)を動力源とするエンジン・スーパーチャージャーなどの環境性能向上や高効率化に寄与する技術を、液浸冷却バッテリーパックと組み合わせることで、代替パワートレインへのコンバージョンの提案を行う。

 また、内燃機関のさらなる高効率化を狙う要素技術で、急速燃焼が可能で、出力と燃費を向上させる「プレチャンバ」や、冷却損失の極小化や筒内流動の最適化を実現する「放射バルブレイアウト3Dプロフィールカムシャフト」に関するそれぞれの技術を紹介する。同技術は、アフター向けにすでに発表されている「RB26アドバンスドヘリテージ」にも、未来に向けた技術として一部採用が検討されている。

 そのほか、IoTデバイスを用いた360°防水型通信ドライブレコーダーをはじめとする、スマートコネクティッドシステムを提案するほか、FCVの空気供給デバイスとしても応用可能な「エレクトリック スーパーチャージャー ウィズ トラクションドライブ」や安全運転支援装置などの出展予定している。