「アドバンスト・ドライブ」搭載のレクサスLSとミライ

 トヨタ自動車は、高度運転支援システム「アドバンスト・ドライブ」の機能向上にユーザーの声を反映する仕組みを導入する。定期点検などで系列ディーラーへの入庫時にアンケートを実施し、システムの稼働時にユーザーが感じた挙動などの違和感と、車載制御システムの情報をひも付けする。問題点が明らかになった場合、OTA(オーバー・ジ・エアー)などを使って車載システムを改修する。ドライバーへの運転支援中の情報提供方法についてもユーザーの意見も採り入れ、分かりやすいデザインへの変更を検討する。

 アドバンスト・ドライブによるシステムの運転操作について、人間が操作したような自然な挙動の実現を目指すため、ユーザーの意見を採り入れる。ディーラー入庫時、ユーザーにアドバンスト・ドライブに関するアンケートへの協力を要請する。ユーザーがアドバンスト・ドライブで体験した不安なシーンと、車載システムに記録された制御情報を結び付ける。さらに他のデータとも関連付けて解析することで、ユーザーが運転支援中に感じる挙動や道路状況などを割り出し、運転支援システムの改修につなげる。

 アドバンスト・ドライブを設定したレクサス「LS」と燃料電池車(FCV)「ミライ」は、システム側の運転支援状況などをドライバーに伝える専用の液晶メーターを備えるが、OTAを使ってソフトウエアをアップデートすることで表示内容を変更できるようにしている。システムによる運転支援の状態を、ドライバーにより分かりやすく伝えるため、ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)に関してもユーザーの声を採り入れて使い勝手の向上を図る方針。

 高度な運転支援システムの機能を、ユーザーが正しく理解して安全に使用してもらうため、レクサス販売店には、機能を正確に説明できる「コンシェルジュ」を配置する。これに加えて、ユーザーが安心、安全に高度運転支援システムを活用できるように、販売後もソフトウエアをアップデートしていく。

 システムが運転の主体となる自動運転「レベル3」以上の実用化も見据えて、自動運転に慣れないドライバーが安心して運転をシステムに任せられるように初期段階からユーザーの声を反映させた自動運転システムの実用化を目指す。