ヤマトホールディングスと佐川急便を傘下に持つSGホールディングスは2021年3月期決算を発表した。コロナ禍に伴う電子商取引(EC)市場の拡大で、両社ともに過去最高の最終利益を上げるなど収益を伸ばした。最終利益はヤマトホールディングスが前年度比2・5倍、SGホールディングスが同1・6倍にそれぞれ拡大した。22年度の通期業績予想についても、両社は一層のEC市場拡大を見込んでおり、輸送ネットワークの整備などで需要取り込みを急ぎ増収、営業増益を目指す。

 ヤマト運輸は2020年度の宅配便取扱実績が前年比16・5%増の20億個超えとなり、過去最高だった。SGホールディングスもEC市場の拡大で宅配便の取り扱い個数が増加したとした。

 ヤマトホールディングスの樫本敦司常務執行役員は「今までECに馴染みのなかったシニア層がコロナ禍をきっかけに利便性に気付き始めた」と分析し、今期の宅配便の取り扱いも10%程度の増加を見込む。

 SGホールディングスもさらなるEC市場拡大を見込んでおり、宅配拠点の増強・増設など集配インフラの強化や現場業務のデジタル化を推進して業務効率を高める計画だ。