北米に投入予定のEV

 日野自動車は27日、2050年の実現を目指す環境負荷ゼロに向けて30年時点での中間マイルストーンを策定とした発表した。電動車の投入を進めるだけではなく、輸送の効率化や製造工程の脱炭素化推進などを通じて車両のライフサイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量を13年比で25%削減する。

 新車走行時と工場でのCO2はそれぞれ40%削減する。脱炭素社会の実現に向けた北米でのゼロエミッション車の投入計画「プロジェクトZ」で電気自動車(EV)の量産化時期を従来よりも2年早い22年に前倒しするなど電動化を加速する一方、「ライフサイクルでのCO2低減には電動化を進めるだけではいけない」(下義生社長)として総合的に脱炭素化を進める。

 製造工程では切削しない機械加工の技術やエアレス塗装などの導入や再生可能エネルギーの導入、工程の簡素化などを通じてCO2を削減する。