損害保険ジャパンとセゾン自動車火災保険は26日、自動車保険の一部免責特約で誤った支払い控除を適用したケースがあったことを発表した。契約について調査を行い、対象となる契約者に保険金の追加支払いを行う。

 損保ジャパンの車両保険に付帯する「車対車自己負担なし特約」について、2020年4月から12月までの支払い実績を調査したところ、72件で保険金が本来支払う額よりも少なくなっていたケースがあった。足元の調査では、追加支払い件数は約1100件、金額は約5500万円になる見込み。

 自社で保管する13年度までの記録を調べ、契約者からの問い合わせは新設したコールセンターで応じる。同様の不備がある可能性を考慮して二輪車用「ファミリーバイク特約」も併せて調査を進める。

 同社は21年度中に、支払いのミスを予防するためのシステム改定を予定している。当該の特約を付帯した支払い案件については、システム改定後も全件モニタリングを行って再発防止を図る。