ルネサスエレクトロニクスは21日、那珂工場(茨城県ひたちなか市)で発煙があったと発表した。発生場所は3月に火災が起きた同じ工場で、自動搬送台車(RGV)の電源盤から発煙。社員がすぐに消したという。今後の生産、出荷の見通しに影響はないとしている。
発煙が起きたのは生産子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチャリングの那珂工場。300ミリメートルラインのN3棟の1階床下で、同日の午後4時30分頃に発生したという。人的被害はなく、消防署による現場確認を経て同日午後8時頃から生産を再開した。
那珂工場では3月19日に主に自動車向け半導体を生産するN3棟で火災が発生し、クリーンルームの約5%が焼損した。今月17日に火災前の生産量の10%弱の水準で生産を再開したばかりだった。