スバルは15日、「インプレッサ」と「XV」で改善措置が不十分だったとして国土交通省に再リコールを届け出た。イグニッションコイルの発熱でエンストを招くおそれがあるため、2019年10月17日に制御プログラムを書き換える措置を届け出ていたが、この措置だけでは改善できないケースが判明した。このため、全車両のイグニッションコイルを新品に交換する。対象は16年10月3日から19年3月22日に生産した13万7449台で、前回と同等。物損事故が1件報告されている。また、輸出分の約45万台についても、同様に措置する見通し。

 対象車では電子制御装置(ECU)のエンジン制御が不適切だったため、イグニッションコイルに必要以上に通電して発熱し、回路が短絡することが確認された。前回は全車両の制御プログラムを修正するとともに、イグニッションコイルに損傷があったものだけを新品に交換していた。しかし、これまでに、内部ダメージが蓄積された部品でも不具合に至るおそれがあることが分かったため、追加で改善措置を実施することを決めた。