CPCのCFRP成形用プレス機

 三菱ケミカルは6日、炭素繊維複合成形材料(CFRP)の自動車部品製造・販売を手がけるグループ会社の伊CPCがCFRPの生産能力を増強すると発表した。約350億円を投じて世界最大級の5千トン容量の大型プレス成形機などを導入して、大型構造体の成形能力を現状の3倍に引き上げる。新しい設備は2023年中に稼働する予定。

 5千トン容量プレス機を3台導入して合計4台とする。3千トン、1千トン容量のプレス機をそれぞれ複数台新たに導入するほか、CFRP加工機や自動塗装ラインのある塗装工場、組立ラインを増強する。

 5千トン容量の大型プレス成形機では、縦6メートル、横3メートルの大型CFRPの成形が可能となる。複雑形状のシャシーなど大型構造体を成形することで、電気自動車や次世代モビリティの車体軽量化ニーズに対応する。