関係者に見送られながら車両が次々に出発した

 1日に業務提携を開始した東京無線協同組合(坂本篤史理事長、東京都新宿区)とチェッカーキャブ無線協同組合(秋山利裕理事長、同中央区)は2日、提携記念の合同出発式を都内ホテルで開催した。約90社6500台が参画する一大タクシーグループが正式に誕生した。

 提携に参画したのは、東京無線が48社53営業所3619台、チェッカーが43社のうち、都外などで営業する2社を除く41社46営業所2938台。都内(23区と武蔵野市、三鷹市)法人タクシーの4台に1台が同グループの所属になる。式典には、両組合所属会社の経営陣に加え、タクシー業界やディーラー関係者らが来賓として出席した。

 挨拶で坂本理事長は「東京で一番つかまりやすいタクシーを目指す。両者切磋琢磨して接客レベルを上げていく」、秋山理事長は「高齢化の日本ではまだまだタクシーが必要。手助けできるよう頑張っていく」などと抱負を述べた。また、来賓を代表して東京ハイヤー・タクシー協会の川鍋一朗会長が「東京無線、チェッカー無線が一緒になって東京のタクシーをリードしてほしい」とエールを送った。

 提携により、それぞれのタクシーチケットは両組合の車両で使えるようになった。今後、東京無線仕様の行灯(あんどん)とチェック柄(市松模様)の車体デザイン統一を進めていく。また、乗務員研修を合同で行うことで研修の合理化と充実化を図る。

 両組合は、将来的な統合を目指し、今後提携内容を拡充することも検討していく。