ダイハツ工業は31日、長崎県の一部地域でオンデマンド乗り合い送迎サービスを4月に開始すると発表した。アイシン(旧アイシン精機)が手がける「チョイソコ」のシステムを活用し、ダイハツ長崎や五島市、地域のタクシー会社がサービスを運営する。ダイハツは今後、同サービスを全国の販売会社で展開したい考えだ。
4月に五島市岐宿地区で試験運用を開始し、10月1日に本格運用を始める。小型車「トール」を使用し、約3千人いる同地区の地域住民が医療機関や買い物に出かける際の移動に役立ててもらう。
チョイソコはアイシンが高齢者などの移動支援を目的に18年に実証実験を開始した。今年3月までにトヨタ系ディーラーなどと協力して全国14カ所に展開しているが、ダイハツ系ディーラーとの協業は今回が初めて。ダイハツによるとダイハツ長崎のほか、販売会社21社が参画の意向を示しているという。