タダノは、最大吊り上げ荷重700トンのオールテレーンクレーン「AR―7000N」を発売した。1998年発売の従来モデル「AR―5500M」(550トン吊り)と同等の寸法・重量を維持しながら、吊り上げ性能を最大約35%、ブーム性能を約10~40%向上した。同時に、新デザインのキャリヤとキャブを採用して安全性を向上した。

 新製品は、ブーム長さ43メートルの「4段ESPブーム」を採用。軽量化によって吊り上げ能力を向上したほか、「ラフィングジブ」を組み合わせる場合に、従来必要だった「フィックスブーム」の組み立てをなくし、作業性を高めた。

 併せて超高張力鋼板の採用によって、大幅な軽量化を実現した。6段ブーム装着時の構内走行寸法は従来モデルよりも短い全長1万8820ミリメートルに抑えた。さらに、運転席(左ハンドル)からは確認しづらいキャリヤ前方右側の視認性をカバーするカメラを装備し、キャブ内のディスプレーで確認できるようにして安全性を向上した。

 標準仕様価格は8億円(税別)、年間販売台数は6台を見込む。