連結式コア
分割ナノ結晶コア
耐飽和性コア

 リケンは、電動車の市場拡大に向けて「ノイズ抑制コア」を開発した。電動化により狭い空間に多くの電子機器が搭載されるため、機器間で電磁ノイズが伝搬し誤動作を引き起こすことがある。今回の開発品は、ケーブルへ取り付けることで電磁ノイズを抑制できるため、電子機器の信頼性を高める手段として広く利用されている。
 開発品は3タイプあり、いずれも業界初のオリジナルになる。一つ目の「連結式コア」は、小型コアを複数個脱着可能にすることで、従来コアに比べて軽量化が達成できる。また、ケーブルの屈曲に対応できるようにした。
 二つ目の「分割ナノ結晶コア」は、広帯域で効果を発揮するナノ結晶コアを分割構造にすることで、ケーブルへの装着利便性を高めた。これまで、ナノ結晶コアは分割式にすることは困難とされていたが、加工方法とコア収納ケースの工夫により実現した。
 三つ目の「耐飽和性コア」は、大電流環境でも安定して使用できる耐飽和性と高透磁率化による性能向上を両立した。強電系での使用を想定している。
 これらの製品は、自動車関連以外の分野でも使用可能である。今後もニーズに合わせて製品を拡充していき、幅広くノイズ対策製品を提案していく。

【我が社の強み】
〇お客様のニーズに合わせたノイズ対策製品の提案
〇低周波から高周波までの幅広い測定評価システムと電磁界解析の充実
〇少量の試作から大量オーダーまで柔軟に対応