補修用品を手掛けるフェニックスジャパン(上地龍太代表取締役、大阪府箕面市)の「フェニックス・スクラッチガード」は、スプレーガンで吹付け施工が可能なプロテクションフィルムだ。塗装と同様に扱える利便性と、強力な被膜による保護性能を両立した。車体事業者をはじめ、コーティングスタジオや新車・中古車の販売店、メーカーなど幅広く提案している。

 同製品はスプレーガンで車両のボディーやヘッドライトなどに吹き付けて施工する。補修塗料と同様の施工ができるため取り扱い性に優れるほか、貼り付けタイプと比べて破れが起きず継ぎ目もできない。形成する皮膜の厚みはフィルムタイプの約2倍となる150~200ミクロン。施工後の磨き仕上げも可能だ。

 複雑な形状でも施工できるためメッキパーツやホイールの酸化や腐食、サビ防止にも効果を発揮する。耐候性は屋外駐車で約5年。自己修復機能も備え、軽微な傷はヒートガンで60度以上に温めると消すことができる。ラッピングの施工料金目安はヘッドライトで3万円台から。

 フェニックスジャパンでは、導入を検討する事業者向けに講習会も実施している。車体整備事業者が持つ設備と技術を生かせる高付加価値商品として提案している。