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 独ボッシュは、自動車向け燃料電池(FC)システムコンポーネントを開発し、早ければ2022年にも実用化する。開発中のFCスタックに加え、水素ガスインジェクターやエアバルブなど燃料電池車(FCV)の基幹部品を一体化したシステム。まずカーボンニュートラル社会に対応する電動車両としてFCV開発が加速している商用車での採用を目指す。

 同社は17年に燃料電池システムに特化した組織「FCEVプロジェクト推進室」を新設し、FCV関連事業を強化してきた。19年にはパワーセルとの協業で、車載用燃料電池市場に参入した。すでに競争力のあるFCスタックの量産開発にめどをつけており、スタック周辺部品にも幅を広げることで、システムを開発する。

 FCシステムコンポーネントはパワーセルと共同開発したFCスタックに、FCV用のコントロールユニットや、水素圧力を調整するガスインジェクターをパッケージ化する。エアバルブや水素漏れ検知センサーといったセンサー類では、内燃機関車向けの技術を応用する。

 ボッシュ日本法人のクラウス・メーダ―社長は「22~23年にユニットとして投入できれば」としており、2年以内の実用化を見込む。大型電池の積載スペースと重量があることから、バッテリー電気自動車(EV)化が難しい大型トラックなどの商用車での採用を有望視する。将来的にはピックアップトラックなどの小型商用車や乗用車でもFCVが市場投入されると見ており、早い段階でFCV関連事業を本格化する。自動車メーカーや市場のニーズに柔軟に対応するため、電動車両向け事業を全方位で展開する。