開所式の様子

 ロームは9日、サンデンホールディングスの中国合弁会社である華域三電汽車空調の上海本社内に「技術共同実験室」を開設したと発表した。実験室には、車載用エアコンを中心としたアプリケーションやデバイスを評価できる装置などを備える。両社は今後、ロームの駆動ICや周辺部品を組み合わせたIPM(インテリジェントパワーモジュール)の評価を進めるなど協力関係を強化する。

 華域三電汽車空調は、サンデンと上海龍華工業の合弁会社で、自動車用エアコンなどを手がける。ロームとは2018年に技術交流を開始し、昨年10月にはロームのIGBTを搭載した電動コンプレッサーを量産している。

 ロームでは「実験室を通して協力関係を強化し、顧客ニーズや市場動向に合わせたパワーソリューションを提供することで、自動車の技術革新に貢献したい」(伊野和英取締役上席執行役員CSO事業統括)としている。

開所式の様子