日産自動車は2月18日、「キャシュカイ」を全面改良し、今夏に欧州で発売すると発表した。可変圧縮比(VCR)ターボエンジンの技術を発電用エンジンに適用して効率を高めた次世代の「eパワー」を初採用するなどし、商品力を高める。eパワーを欧州に展開するのは今回が初めて。

3代目となる今回のモデルでは、内外装の刷新のほか、新プラットフォームを採用し、現行モデルと比べて60%の軽量化と41%の車体剛性の向上を同時に実現。コネクテッド機能や運転支援機能も進化させた。

パワートレインにはマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた1.3リットル直噴ターボに加えて、次世代のeパワーを設定。モーター最高出力は140キロワットと、新型「ノート」に設定するeパワーに比べて約6割高めた。

発電専用エンジンは、排気量を従来の1.2リットルから1.5リットルに拡大し、最高出力を85キロワットから114キロワットに強化。可変圧縮ターボの技術を活用し、エンジンサイズの拡大を抑えつつ、高い燃焼効率や高い出力を実現した。

キャシュカイは2007年に発売し、14年に現行の2代目に全面改良したCセグメントSUV。日本では現在展開していないが、中国や豪州、米国(米国名:ローグスポーツ)などで販売してきた。